電子的歯科診療情報連携体制整備加算は「情報を診療で使えるか」を見る入口

電子的歯科診療情報連携体制整備加算は、歯科の保険医療機関が電子的に取得した診療情報を診療へ活用し、情報連携の体制を整えているかを確認する施設基準です。特に、電子資格確認で取得した診療情報を、歯科医師が診察室・手術室・処置室などで閲覧・活用できる体制が、営業で見る中心になります。詳しい要件は、厚生労働省の施設基準資料の加算1・2に関する欄で確認できます。

公式の施設基準から、営業で確認する項目を選ぶと、次のように整理できます。

  • 電子情報処理組織による診療報酬請求や詳細な明細書の無償提供は、受付・会計を含む基盤運用の確認に使う
  • オンライン資格確認の体制と、取得した診療情報を診察室で閲覧・活用する流れは、電子カルテや端末、院内運用の提案につなげる
  • マイナポータルの医療情報等に基づく健康管理相談、院内掲示、ウェブサイト掲載は、担当者と現場の運用作業を確認する材料にする
  • 電子処方箋、要件を満たす電子カルテ、電子カルテ情報共有サービスや地域の情報共有ネットワークは、追加の連携テーマを選ぶ材料にする
  • 加算1の施設基準には、算定月の3月前のレセプト件数ベースでマイナ保険証利用率30%以上という項目があるため、対象区分を検討する医院では実績の確認を先に行う

制度名を説明して終わらせず、医院の対応段階、提案テーマ、次回の質問まで一つの営業情報として扱うと、接触理由が具体化します。

営業リストには、各医院について「電子的な診療情報連携体制の整備状況を確認する案件」と記録します。加算1・2のどちらを想定しているか、基盤は整っているか、診療中に情報を使えているかを分けて記録すると、電子カルテ、オンライン資格確認、情報共有運用のどこから提案するかを決められます。

施設基準から営業確認項目を選ぶ

初回接触の前に、制度要件をそのまま読み上げるのではなく、機器、診療中の利用、患者対応、追加連携の項目に分けて記録します。確認結果を使って、医院を未整備・準備中・運用中に分類し、最初に提案するテーマを選びます。

  • 電子情報処理組織を使用した診療報酬請求を行っているかを確認する
  • 算定した診療報酬の区分・項目と点数または金額を記載した詳細な明細書を患者へ無償提供しているかを確認する
  • オンライン資格確認を行う体制があるかを確認する
  • 電子資格確認で取得した診療情報を、歯科医師が診察室・手術室・処置室等で閲覧・活用できるかを確認する
  • 加算1を検討する医院では、算定月の3月前のレセプト件数ベースのマイナ保険証利用率が30%以上かを記録する
  • マイナポータルの医療情報等に基づく健康管理相談に対応する体制があるかを確認する
  • 診療情報の活用、マイナ保険証の利用促進、明細書の無償交付に関する院内掲示を行っているかを確認する
  • 自ら管理するホームページ等がある場合、掲示事項をウェブサイトへ掲載しているかを確認する
  • 電子処方箋、要件を満たす電子カルテ、電子カルテ情報共有サービス、地域の情報共有ネットワークのどれを使う方針かを確認する
  • 加算1・2のどちらを検討しているか、未対応項目と次に進める作業を記録する

電子請求やオンライン資格確認が未整備なら、まず基盤の導入・接続と受付運用を提案します。オンライン資格確認は使えていても診療室で情報を見ていない場合は、電子カルテとの接続、閲覧端末、歯科医師が診療中に使う手順を提案します。基盤と診療中の活用が進んでいる医院には、電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスなど、次の連携テーマを出し分けます。掲示やウェブ掲載で作業が止まっている場合は、担当者、更新内容、完了時期を決める運用提案へ移ります。

未整備・準備中・運用中で提案を切り替える

次の表で医院の対応段階を3つに分け、最初に提案するテーマ、聞く質問、次に行う営業動作を決めます。

対応段階判定の見方提案テーマ最初の質問次の営業動作
未整備オンライン資格確認、電子的な請求、診療室での情報活用のいずれかが未着手オンライン資格確認の環境、電子カルテ、受付から診療室までの基本運用現在の請求・資格確認の方法と、導入を検討する担当者は誰か要件を確認する打ち合わせを設定する
準備中機器やサービスはあるが、診療室での活用、掲示・ウェブ掲載、職員の手順の一部が未完了接続設定、院内フロー、職員向け手順、電子処方箋や情報共有の選定どの項目が未完了で、いつまでに運用を始める予定か未対応項目と期限を整理した提案へ進む
運用中取得情報を診療で使い、主要な掲示・記録・連携作業を実施している電子処方箋、電子カルテ情報共有サービス、地域連携の拡張、運用改善現場で時間がかかる作業と、次に対応したい連携先は何か現行フローを確認し、追加提案の商談へ進む

未整備の医院には制度の全体説明を長く行わず、最初に基盤と担当者を確認します。準備中の医院には「何が未完了か」を聞き、接続設定や職員手順など作業単位で提案します。運用中の医院には、対応済みの項目を繰り返し説明するのではなく、電子カルテ情報共有サービスや電子処方箋など、次に選ぶ連携テーマを聞き出します。

初回接触は4段階で進める

次の順番で制度の概要を確認し、医院ごとに滞っている作業を聞き出して、提案内容と次回日程を決めます。

  1. 対応区分を聞く 「電子的歯科診療情報連携体制整備加算は、加算1・2のどちらを想定されていますか。現在は準備中、運用中のどの段階でしょうか」と聞き、医院の検討位置を記録します。
  2. 診療中の利用を聞く オンライン資格確認を導入しているかだけでなく、電子資格確認で取得した診療情報を歯科医師が診察室でどのように閲覧・活用しているかを聞きます。
  3. 止まる作業を特定する 受付の資格確認、診療室での閲覧、電子カルテとの接続、掲示・ウェブ掲載、職員への周知のうち、担当者が負担に感じている作業を一つに絞ります。
  4. 提案と次回日程を決める 未対応項目に合わせて電子カルテ、オンライン資格確認、情報共有運用のいずれかを提案し、決裁者、導入時期、次回に確認する資料や項目を決めます。

電話での接触理由を作る

制度名だけを切り出すと、売り込みの理由が伝わりにくくなります。確認する項目と提案テーマを一文にまとめると、そのまま具体的な質問へ移れます。

「歯科診療所の電子的歯科診療情報連携体制整備加算への対応状況と、オンライン資格確認で取得した診療情報を診察室で活用する流れを確認し、電子カルテと情報連携の整備についてご提案したくご連絡しました。現在、先生が診療中に取得情報を確認するまでの流れは整っていますか」

この質問で「まだ機器がない」「機器はあるが診療室で使っていない」「使っているが次の連携を検討している」という回答に分かれます。回答に合わせて、基盤整備、院内運用、追加連携の提案へ進めます。

営業リストの項目で優先順位を決める

制度対応の有無だけを一列で管理せず、提案内容と次回の接触理由まで残します。次の項目を記録しておけば、担当者が変わっても、課題の確認から提案、次回連絡まで同じ順序で進められます。

  • 施設名、地域、電話番号、FAX番号、管理者・運営者を記録する
  • 加算1・2の検討区分と、未整備・準備中・運用中の対応段階を記録する
  • 電子請求、詳細な明細書、オンライン資格確認の対応状況を記録する
  • 診療室で取得情報を閲覧・活用できるかを記録する
  • マイナ保険証利用率と参照する算定月の3月前を記録する
  • マイナポータルに基づく相談、院内掲示、ウェブ掲載の対応状況を記録する
  • 電子処方箋、電子カルテ情報共有サービス、地域ネットワークの検討状況を記録する
  • 現場で止まっている作業、提案する商材・テーマ、最初に聞く質問を記録する
  • 決裁者、導入・更新時期、次回連絡日、次に確認する項目を記録する

優先順位は、医院の規模だけで決めず、課題の具体性と導入時期を軸に付けます。

  • 最優先は、未対応項目、提案テーマ、決裁者、導入時期がそろっている医院とする
  • 次に、機器は導入済みだが診療室での利用や職員手順が止まっている医院へ、運用改善の提案を行う
  • その次に、加算区分や課題がまだ決まっていない医院へ、オンライン資格確認と診療情報の利用状況を聞く接触を行う

開設年月日や変更日が新しい医院では、電子カルテや受付運用の選定を確認する理由を作れます。既存医院では、開設者・運営者を決裁者の確認に使い、診療時間から連絡しやすい時間帯を選びます。歯科医師数や歯科衛生士数を確認し、導入後の職員手順や院内周知を誰に提案するかを決めます。

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GasoLeadなら、地域や市区町村で歯科医院を絞り、DX対応状況を見比べながら、電話番号・FAX番号・管理者・診療時間などをCSVで取得できます。営業担当者は、候補探しや項目の転記・整形にかかる作業を減らし、DX加算欄を手がかりに優先順位を付け、電話で加算区分と情報連携の状況を確認できます。

全国の歯科医院営業リストから対象地域を選び、連絡先と管理者・運営者をそろえたうえで、開設年月日、変更理由・変更日、歯科医師や歯科衛生士の人数を加えると、接触先と電話の順番を決めやすくなります。取得したCSVに、対応段階、未対応項目、提案テーマ、決裁者、導入時期、次回連絡日を記録すれば、営業先を探す作業から個別提案の準備へ移れます。

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まとめ

電子的歯科診療情報連携体制整備加算は、診療報酬の用語として説明するだけでなく、電子請求、オンライン資格確認、診療室での情報活用、掲示・ウェブ掲載、追加の情報連携を確認する入口として使います。加算1・2の検討区分と医院の対応段階を記録すれば、電子カルテ、オンライン資格確認、情報共有運用のどこから提案するかを決められます。

まず対象地域の歯科医院を営業リストに整理し、DX加算と連絡先を手がかりに候補を選びます。その後、対応段階、止まっている作業、決裁者、導入時期、次回質問を記録し、課題と時期が明確な医院から個別提案へ進みます。