先に結論:新規開業リストは「日付・現況・商材」で絞る

  • 日付の意味を分ける

    開設年月日、保険医療機関の指定日、公式サイトの開院案内を同じ日付として扱いません。

  • 現在の営業可能性を確認する

    名称、所在地、診療開始、電話番号、診療時間を公式サイトや医療情報ネットで確かめます。

  • 商材との一致度を重ねる

    診療内容、歯科DX、訪問歯科、CAD/CAM、歯科衛生士数など、提案と関係する条件を使います。

  • 新しい順ではなく連絡理由で並べる

    今確認したいことと次回アクションを説明できる医院から優先します。

新規開業は「まだ何も導入していない」という証拠ではありません。開設情報は、商材の未導入を決めつける材料ではなく、現在の運用を尋ねる入口として使います。

開設年月日だけで順位を付けず、現在の診療状況と商材の利用場面を重ねて初めて営業先の優先順位が決まります。

「新規開業」を示す3つの確認情報を分ける

確認情報主な確認先営業で分かること営業リストでの扱い
開設年月日医療機能情報やデータベース医療機関として開設された時期開設年月日として保持する
保険医療機関の新規指定・指定日地方厚生局の指定状況・新規指定一覧保険診療を行う医療機関として指定された時期指定日または資料の項目名で別列にする
開院案内と現在の診療情報歯科医院の公式サイト、医療情報ネット診療開始、名称、所在地、診療時間、予約・連絡方法連絡前の現況確認として記録する

歯科診療所の開設と、保険医療機関の指定は別の手続きです。たとえば、東京都の歯科診療所の開設案内では個人開設の届出を開設後10日以内とし、地方厚生局には別途保険医療機関の指定申請があります。地方厚生局は新規指定一覧も公開しており、四国厚生支局の一覧では直近1年の処理分を確認できます。

一方、医療情報ネットは、歯科診療所を含む医療機関が報告した名称、所在地、電話・FAX番号、診療科、診療日・診療時間などを全国統一で公表する仕組みです。2024年4月から全国統一システムとして運用されています。

資料に書かれた日付の意味を保ち、開設年月日と指定日を一つの列へ上書きしないことが、期間抽出のずれを防ぎます。

候補抽出は3段階に分ける

地方厚生局の一覧から候補を出す

対象地域の歯科の指定状況や新規指定一覧を確認し、歯科医院名、所在地、指定処理年月など資料にある項目を取得します。

医療情報ネットで基本情報を補う

名称、所在地、電話番号、FAX番号、診療科、診療時間などを確認し、候補と照合します。

公式サイトで現在の状態を確認する

実際の診療開始、名称変更、移転、ホームページURL、予約方法、休診日を確認します。

重複と運営者を整理する

名称や住所の表記揺れをそろえ、同一の開設者・運営者が複数医院を運営していないか確認します。

商材条件を重ねる

診療内容、設備・体制情報、開業後の時期、対応地域から提案理由を作ります。

接触結果を営業列へ追加する

担当者、連絡日、結果、検討時期、次回アクションを元データとは別の列で管理します。

候補抽出、情報補完、現況確認を分けると、1つの資料にない項目を無理に推測せずに済みます。地方厚生局のPDF・Excelは地域ごとに形式が異なるため、複数地域を扱う場合は列名と日付の意味をそろえてから結合します。

GasoLeadで確認できる直近12か月の掲載状況

掲載件数

65,604件

対象:全国の歯科医院・歯科クリニック

直近12か月の新規開業
1,833件
東京都の直近12か月の新規開業
378件
大阪府の直近12か月の新規開業
167件
神奈川県の直近12か月の新規開業
142件
基準日:2026年7月1日

掲載件数が多い地域をそのまま最優先にする必要はありません。訪問が必要な医療機器や歯科材料なら移動範囲、オンライン提供の予約システムやSaaSなら対応地域と営業体制を重ねます。

営業リストは事実列と営業判断列を分ける

  • 歯科医院名、所在地、地域
  • 開設年月日
  • 保険医療機関の指定日・指定情報
  • 管理者、開設者・運営者
  • 電話番号、FAX番号、ホームページURL
  • 診療科、診療時間、休診日
  • 歯科医師数、歯科衛生士数
  • 歯科DX、訪問歯科、CAD/CAMなど商材に関係する情報
  • 情報源と更新日
  • 連絡理由、ターゲット選定の根拠、優先順位
  • 担当者、接触結果、検討時期、次回アクション

開設年月日や電話番号などの事実情報へ、営業担当者の推測を上書きしません。元のCSVを残し、連絡理由優先順位案件状態などの営業列を追加すると、データ更新時にも差分を確認できます。

商材別に優先する歯科医院を決める

商材優先して見る医院条件開業情報の使い方推奨する最初の確認
歯科材料・医療機器診療内容、歯科医師数、CAD/CAM、設備・体制情報開設時期から追加導入・交換・保守の仮説を置く現在の製品、追加予定、交換時期、使用部門を確認する
レセコン・電子カルテ開設年月日、歯科DX、現在の受付・会計運用開業時に導入した環境の運用と更新条件を尋ねる現行システム、連携、契約・更新時期を確認する
予約システム・SaaS診療時間、休診日、ホームページURL、Web予約の案内診療開始後の予約変更・受付運用を確認する現在の予約方法、利用者、手作業、見直し意向を確認する
訪問歯科・口腔ケア関連訪問歯科の体制、歯科衛生士数、在宅関連情報開業後に追加した診療体制や地域連携を確認する訪問時の機材、記録、連携、消耗品の運用を確認する
ホームページ制作・MEO・採用支援ホームページURL、掲載内容、診療時間、スタッフ体制開院案内から現在の情報更新と運用担当を確認する更新担当、増やしたい診療、問い合わせ・採用導線を確認する

この表は需要を断定するものではありません。商材と施設情報の一致から質問を選び、現在の導入状況は必ず接点で確認します。

開設後の時期を連絡理由に変える

  1. 開設後0〜3か月

    導入済みの運用を確認する

    主要な設備、レセコン、予約環境は導入済みである可能性を置き、すぐに入れ替えを迫りません。受付、予約、会計、患者案内など、実際に使って負担が出た工程を確認します。

  2. 開設後3〜6か月

    運用改善と情報更新を確認する

    診療の流れが定着し始める段階として、予約変更、ホームページ更新、MEO、スタッフ間の連携、歯科材料の追加需要を確認します。現在の方法と見直し意向を聞き、課題を決めつけません。

  3. 開設後6〜12か月

    追加投資と次の展開を確認する

    開業時に見送った医療機器、訪問歯科、口腔ケア、追加のSaaSなどを検討する余地があるか確認します。契約更新や予算時期が分かれば、根拠のある再連絡日を設定します。開業後の時期は導入需要を保証する指標ではなく、同じ月数でも医院ごとの契約や診療方針は異なるため、質問とフォロー理由を変える目安として使います。

連絡前に現在の診療状況を確認する

よくある質問

開設年月日と保険医療機関の指定日は同じですか

同じとは限りません。歯科診療所の開設と保険医療機関の指定は別の手続きです。営業リストでは、資料にある開設年月日指定日を別列にし、どちらを直近12か月の抽出基準にしたか残します。

新規開業ならレセコンや医療機器は未導入ですか

未導入とは判断できません。開業前に主要な設備やシステムが決まっていることがあります。新規開業は、現行製品、追加導入、運用負担、更新時期を確認する連絡理由として使います。

営業リストは自作と購入のどちらが向いていますか

対象地域が少なく、数十件を深く調べるなら自作でも進められます。東京都、大阪府、神奈川県など複数地域の候補を短期間でそろえる場合は、収集、名寄せ、現況確認、更新にかかる時間と購入価格を比較します。購入前にはCSVサンプルと更新日を確認します。

まとめ

新規開業の歯科医院を探すときは、地方厚生局の新規指定一覧だけで完成させず、医療情報ネットで基本情報を補い、公式サイトで現在の診療状況を確認します。開設年月日と指定日を分けたうえで、商材との適合度と開業後の時期を重ねれば、営業先の優先順位と最初の質問が決まります。

最初の一手は、直近12か月の候補へ「抽出基準の日付」「現況確認」「商材との一致」「次に確認すること」の4列を追加することです。